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教育哲学 [読書]

教育関連の本を読んでみると、では、教育は何のために行われるのかと考えるようになる。
そんなわけで教育哲学と名のつく本を手に取ってみた。
著者の宇佐美は痛快に教育哲学研究者の批判をする。
研究とは自分の新しい発見や自分の考えを示すものであり、どこどこの国の誰々さんが語った、書いた本の紹介をすることではないとのことである。
教育哲学の本を手に取った理由はまさに、その過去の偉人がどう考えたかを知りたかったのもある。ただ、それは教育思想であり教育思想史が正解だそうだ。
では、教育哲学は何か。そのことについて他者の意見や論文を批判しながら、また自分の書いた論文と比較しながら話は進んでいく。この過程こそが哲学なのだと。教育思想は、踊っても、歌っても、読経しても、どんな表現方法でも発表はできる。実践が伴い、その人の人柄にまで触れられる。教育哲学は、そういった思想の概念を分析し、作り直し、透明にする学問だそうだ。
他者の教育関係書籍を読み、自分はどんな価値観を持って教育を実践できるのかを、自分の教育観を批判し疑問をもって、自分の新しい概念を発見していく過程が教育哲学なのだ。
実践をしている人の中にこそこういう〈疑い〉や〈批判〉がある。実践していない人の絵空事では、哲学には至らない。日々行われている教育活動を、その人が語る、書くのは教育思想である。

書いている自分自身も混乱してくるが、とても意味深い問いを与えられたように思う。
日々の実践に哲学の一面を持ちながら、実践者として教育思想を作っていくことに価値がありそうだ。





教育哲学

教育哲学

  • 作者: 宇佐美 寛
  • 出版社/メーカー: 東信堂
  • 発売日: 2011/09
  • メディア: 単行本



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長谷川博之の「学級通信」365日全記録 [読書]

学校の先生をしている知り合いのお母さんに紹介していただいた。
紹介していただいたからには読まねばならぬ。最初は図書館で借りようと思ったが、せっかく紹介していただいたタイミングに読もうと、購入した。
結構、お高い本だった。しかも、上下巻。

最初は、何年分のをまとめたんだろうと思った。ところが1年間の学級通信をただそのまま本にしたものだった。こりゃえらいものを買ってしまった。そして、字が細かい。笑
一日1枚で最大でも365枚である。学校に通うのは200日ほどだから最大でも200号だと思ったが、どうもそれにしちゃあ本が厚い。一日に何枚もの通信が出ている。それも、自信たっぷりな言葉の数々を書きこんでいる。
生徒たちとの日記のやり取りが1年にわたって続けられている。
下巻を読んでいるときに、ふと「アルジャーノンに花束を」の小説を思い出した。子どもたちの文章が成長していく。
長谷川先生はたった一年間だけ、しかも、2年生という一番多感な時期を受け持った。集団とは呼べない学級はちょっとつついただけで崩壊するような烏合の衆。構成している生徒も、疑心暗鬼な日々を送っていたに違いない。そんな不安定な子どもたちにこそ、長谷川先生の自信たっぷりな言葉の数々が指針となった。地図となった。下巻を何ページか残したところでそう感じた。
こういうの読んだら、先生やりたくなりますよね。
小説よりも当然リアル。しかし、行間にページとページの間に苦しい苦しい実践があってこの2冊があると思うと、とてつもない可能性と重さを感じた。
人は変わるんですね。大人の実践が大切なんですね。子どもたちは大人たちの影響を受けてそこにいる鏡なんですね。

さて、これを読んだ僕はどうするんだろう。









生徒の心をわしづかみ! 長谷川博之の学級通信365日全記録 下巻

生徒の心をわしづかみ! 長谷川博之の学級通信365日全記録 下巻

  • 作者: 長谷川 博之
  • 出版社/メーカー: 学芸みらい社
  • 発売日: 2019/08/21
  • メディア: 単行本



生徒の心をわしづかみ! 長谷川博之の学級通信365日全記録 上巻

生徒の心をわしづかみ! 長谷川博之の学級通信365日全記録 上巻

  • 作者: 長谷川 博之
  • 出版社/メーカー: 学芸みらい社
  • 発売日: 2019/04/24
  • メディア: 単行本



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きみの町で [読書]

一人で飲みに行こうと思ったときに、楽天ブックから届いた封筒を開けて手に取った。
これなら読めちゃいそうだ。
それくらい薄い本だった。
僕の好きな?好みの?似た?重松作品である。短編集は飲みながら読むにはなかなか難しかった。つい、隣で話をしているひとに意識がいって内容がが頭に入らない。
そんな短編が繋がるときが来る。
これは哲学にくっついた小説なんだ。そう思ったら違う見え方がしてきた。短編がくっついてちゃんと一冊の文庫を構成している。
災害がもたらす切ない別れを表現し、自由と不自由を考えて...。

お迎えが来たから帰る。
現実へ...





きみの町で (新潮文庫)

きみの町で (新潮文庫)

  • 作者: 重松 清
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/06/26
  • メディア: 文庫



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きよしこ [読書]

本を紹介してほしいと言われた。
そんな時に、紹介するならこの本だと思っていた本がある。
「きよしこ」だ。重松清が、吃音のある少年の母から励ましの手紙を書いてほしいと頼まれて、手紙ではなく小説を書いた。
僕は吃音ではない。でも、小学校のころから自分の中に、恥ずかしいと思うところがあった。
そんな僕が大人になって、「きよしこ」と出会った。その時の何とも言えない思い。自分の欠点を抱えて成長していく少年の気持ちにとても励まされた…ような気がする。
なぜ、気がするなのか…それは具体的な内容はあまり覚えていない。そんな時にこのブログに頼ればよいと思っていた、ところがブログに記録もない。
記憶をたどるよりも、もう一度読むことにした。

きっと前とは僕の置かれている状況や心境が違うのだろう。
思っていたほど、励まされるような小説ではなかった。
でも、そうだよな、そうだよなって相槌を打ちながら読んでいる僕がいる。
吃音の少年は、自分の思いを伝える言葉を発することで恥ずかしい思いをするのを避けて生きてきた。そんな少年が、心の中ではすらすらとしゃべれる。こうやって重松清は生まれたんだな。
転校を繰り返しながら、たくさんの仲間に会うが、一つ一つのエピソードは自分の中で覚えておかないと、ずーっと一緒に過ごした仲間はいない。恥ずかしくて、どもる言葉から逃げてきた少年が、父親の言葉で自分の思いを伝える。それを応援する彼女の存在と別れ。あぁなんと切ない。

二度目に読んで、やっぱりこの本を紹介しようと思った。
人はそれぞれ自分の何かに劣等感を持ち、それを乗り越えようとしながらもだえ苦しんで成長する。そして、できなかったことを別の形で表現できた時に、それがちょっとだけどうでもよくなるんだと思う。つらいけど、苦しいけど、全部ひっくるめてバランスなんだよなぁ。






きよしこ (新潮文庫)

きよしこ (新潮文庫)

  • 作者: 重松 清
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/06/26
  • メディア: 文庫



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自信をもてないあなたへ [読書]

人生いろいろです。いろいろなことがある時、いつも自分と向き合い自分のせいにします。
でも、それは自分のせいなのでしょうか?
過去は変えられないと言います。でも、過去は変えれれるが、未来は変えられないとも言います。
過去をどう捉えるかで、その意味は変わります。
最初に読んだときは、数日で読み切れてしまうくらいに文字を追いかけていました。
頭に残らない、ただ読んで本棚に移されるという流れです。
でも、ある人にその本を章ごとにレポートにして紹介してほしいと言われて、この本との向き合い方が変わりました。人に紹介しようと思うだけで、読む深さが変わります。

この本に書かれている通りに実践すれば年単位の時間が必要になります。
それくらい一度染みついた自分への評価を変えることは難しいです。それでも、できるところから少しずつ実践してみると、ヒントがたくさんあります。生きやすくなるヒントです。
そういうものを学べる本でした。
他にも、認知行動療法の本はあると思います。それとの違いは、いろいろな人の実践例があるので、イメージがしやすいのです。自分のこととなると見えない部分が他人の経験からだと見えるということがあります。人を見ているようで鏡を見ているのです。

本は一つの道具です。その道具を使うのは自分です。結局、自分次第なんですね。





自信をもてないあなたへ―自分でできる認知行動療法

自信をもてないあなたへ―自分でできる認知行動療法

  • 作者: メラニー フェネル
  • 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
  • 発売日: 2004/06/26
  • メディア: 単行本



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教育の力 [読書]

アドラーの本を読んで、教育の大切さを感じた。
原因ではなく、過去ではなく、これからの教育の大切さを。
さて、では、教育とはなんなんだろう?何のために、何を求めて教育はされるのだろう?
それを考えずに、教育方法という手段の良し悪しは語れず。

そんなわけで、「教育とは」を求めて、本を探すと図書館で出会ったのは苫野一徳の「教育の力」であった。さて、一冊の本を読んで、それに信奉するように、答えを求めてはいけないと思う。
しかし、私は本を読みながら、本を信頼する傾向にある。批判的な読み方が苦手なのだ。すんなり受け入れながら読み進める。
今回の内容は最後まで、公教育は個人が〈自由〉を獲得するために、他者との〈自由の相互承認〉をするための、〈公共の福祉〉としての平等性こそが、教育の目的であることを土台として、学力を「学び続ける力」と位置づけ、教育方法として「個別性・協同性・プロジェクト型」を基本とした考えが展開されている。しかし、常に二項対立には陥らないように書かれていることが、今の教育問題への提言でもある。最終的にはどちらかを選ぶ必要がありながら、どちらが正しいということはない。どちらがその状況にあっているかを常に考えることで、方法も手段も変化しても構わない。ただ、その時に方法論を支える原理をちゃんと知っておく、考えておくことが必要となることが大切だということだ。
最終的には第一案でも、第二案でもない、ベストな第三案を作ればいいというが…。教科書として読むにはとてもすんなりと入ってくる内容も、今おかれている社会の中で現状と絡ませて考えた時には、そんなに簡単な問題ではない。

とても読みやすく、道に迷った時に、一つの地図として読むには良い本だと感じた。





教育の力 (講談社現代新書)

教育の力 (講談社現代新書)

  • 作者: 苫野 一徳
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/03/19
  • メディア: 新書



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嫌われる勇気 [読書]

なぜだろう。何となく、もう一度この本を手にした。
以前に読んだことのある本をもう一度読み直すことは自分にとってあまりない。
でも、何となく惹かれるようにアドラーの「嫌われる勇気」を読むことになった。

人は求めているときに、求めているものに出会う。
それは自分の周りには常に多くの情報や可能性が通過しているのに、自分が気づくか見過ごすかの問題だと思う。身近にいた人が、実はすごい人だったという時は、ただ同じ人をみて自分のとらえ方が変わったにすぎない。

さて、今の僕はこの本を必要としていた。
スタートからゴールを目指し、その中間地点を下を向いて迷いながら歩いている、そんな自分がいることを見せてくれた。人生においてスタートもゴールもなく、「今、ここ」を一生懸命生きる。目的は幸福になることであり、自分が幸福になるためには、共同体へ貢献することで得られる貢献感を感じることである。誰かに好かれるためではない。自分が貢献していると思えば、嫌われることがあっても気にしない。自分の人生を、自分の課題を自分で解決していくのであって、他者の課題に踏み込むことなく、惑わされることなく、自分の人生に責任をもって今を生きることが大切である。
前回に読んだ時も大きな衝撃を受けたことを思い出す。その後、何冊もアドラーの著書を読んだ。それでも今、この時に、もう一度読み直したことは、自分自身が答えを探そうとしていたからだと思う。
私は勇気をくじかれていた。思うようにならないことや自己内矛盾を抱えて、勇気を持つことができなかった。でも、それは自分が選択した道だった。その過去は変えることができない。そして、それが今の自分に影響していると思い込んでいるだけで、実際には、今これからの選択は、変えることができる。
一方で認知行動療法の本を読んでいる。アドラー心理学の考え方が認知行動療法の考え方にリンクして自分の中に入ってくる。認知行動療法では思い込みは事実ではなく、一つの意見に過ぎない。その一つの意見が絶対ではない。岸見アドラー心理学でいうところの、過去にとらわれず、縦のつながりではなく、横のつながりで人と繋がり、承認を求めない。今、この時をダンスをするように楽しんで生きることが積み重ねられた先に、それぞれの人生に意味がある。普遍的な人生の意味などない。

登場人物の青年がこれだけ哲学者と反駁し合うのを通じて、自分自身の内面と反駁しながら読むことができた。だが、どちらかと言えば僕は哲学者を常に肯定しながら議論を見守っていた。理解できる…理解できる、それでも青年が変化していくような力ではなく、知識として受け入れているだけになっている。ここからが問題である。実践しようとして悩む青年のように、ここで読んだ内容を自分の人生に実践しなければ意味がない。そのことは認知行動療法と同じである。

目の前にある、今を、他者からの承認ではなく他者貢献を目指して、幸福を追求したい。





嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

  • 作者: 岸見 一郎
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2013/12/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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世界のエリートはなぜ、この基本を大事にするのか? [読書]

久しぶりのビジネス書である。職場を去る方から、部屋の整理を手伝った際に、頂いた。頂いてからしばらくたったが、ようやく読み終えた。
著者はゴールドマン・サックス、マッキンゼー、ハーバードでMBIを取得と言う職歴と学歴である。
社会に出てから、さらに学ぶために学校に通うのはとても大切な機会になると思う。
今回の本の中で、日本人の?という一般化をしてはいけないが、与えられた機会に後悔のない対応をすることの大切さを考えさせられた。それは失敗を恐れない行動と常に先を見ることである。失敗を恐れて発言をしない、今の環境を最大限の環境とは思わず、人間関係を常に広げていくことである。この二つは僕が振り返って後悔する内容である。なぜ、あのタイミングで言わなかったのか...、閉鎖的な環境でなぜ外に視線を向けずに内にばかり答えを求めたのか。
この二つは、経験の上にこそ大切なことだと気付くことになる。ビジネス書は読めば、うんうんと納得するが、実際にその場面になったときには、あまり役に立たないのではないだろうか?結局は、経験の上に、現状を変える視点を与えてくれるのであって、経験のない時には、念仏のように意味を考えずに読み進めることになる。
いま、このタイミングで読んだことを、遅かったと思わずに、次のステップに繋げたい。





世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか?

世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか?

  • 作者: 戸塚隆将
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2013/08/07
  • メディア: 単行本



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ノーサイド・ゲーム [読書]

新聞の広告を見た時に読みたいと思った。ただ、小説は文庫でなきゃ買う気にならない。図書館で借りることにした。
ところがなかなか僕の手元に届かない。そして、日曜劇場が始まった。はっきり言って第1話で泣けた。これが周りに聞くと同じ感想を何人からか聞いた。ラグビーはやっぱり熱くなる。

そして、本が届いた。この本を今読み始めると、試験勉強に差し障ると思って中々読み始めれなかった。ところが今朝出張先で読み始めたら、読み終わるまで離してはくれなかった。久しぶりにこんなに集中して小説を読んだ。一言、引き込まれてしまった。

ドラマの第1話と内容が重なりながらもドラマの方がかなり作り込まれた話になっている。原作は割りとあっさりと進んでいくが、ドラマは一話にすでにいくつものドラマがあった。
読み進めるとドキドキが止まらない。ラグビーそのもの、試合の描写も手に汗に切るが、場外での会社内や協会内での話題にさらに考えさせられる。アマチュアイズムを最後まで突き通してきたのはラグビーである。金のためにやるんじゃないという崇高な理念は本当に大切にされてきた。ただ、金はかかる。収益がなく、ファンがいなくなれば、選手だけではラグビーは衰退し、選手もいなくなってしまう。ラグビーが実際に長年かかえてきた問題であろう。誰がに頂くだけ頂いた上で、立派なことだけ言っても中身がなければ意味がない。
ラグビーの素人がラグビーにはまっていく。その気持ちが気持ちがいいほどわかる。ラグビーを嫌いな人はいない。ラグビーを好きな人と、ラグビーを知らない人がいるだけなんだろう。そして、選手が命をかけて闘うときに、仲間は15人ではなく、支える組織が、応援する組織がある。そのいくつももの組織と闘い、改革をして行く主人公はまさにリーダーである。池井戸潤作品らしいおもしろく熱い話だった。

こうやってワールドカップを盛り上げる方法もあるのかもしれない。あの伏見工業の 軌跡をドラマ化したスクールウォーズが大ヒットしラグビーファンが増えたように、ノーサイド・ゲームがラグビーファンやラグビーを始める子どもを増やすきっかけになればと思う。スクールウォーズでは荒くれ者が ラグビーで更正されて行くが、ノーサイド・ゲームではどんな子達がラグビーで夢を見るようになるのだろう??





ノーサイド・ゲーム

ノーサイド・ゲーム

  • 作者: 池井戸 潤
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2019/06/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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聖なる怪物たち [読書]

二冊続けて医者を主人公とした話しだ。前回の本を紹介してくれた人が貸してくれた。医療系の話が好きなんだろう。

今回は医療ミス?を犯した医者とその周りで多くの人たちの思惑が重なりあって一つの事件をつくりあげる。
子どもは誰の子で、母はなぜ死んだのか...一人一人の登場人物か、それぞれの思いを持ち、嘘を重ねる。重なった嘘は大きな事実と絡み合って、正義や倫理を越えていく。
誰もが自分の中にあるものと向かい合い、誰もが自分自身を欺きながらこの先にもストーリーは続いていくのかもしれない。
「なぜ、あの時に...」という思いは誰しもが持つものである。そして、その思いはその先の人生で何度も思い出されては自分を苦しめる。
小説のなかで生まれてきた赤ちゃんは、なにも知らず、しかし、両親に常にそんな思いを抱かせながら育っていくのであろう。
嘘から生まれた生と死によって、この物語は最後までハラハラとさせてくれた。医師の倫理や人の道徳を嘲笑うような小説だった。
さて、最後に、もう一人の看護師は、「なぜ、あの時に...」にどう向きあっといるかを想像してしまった。

読みながら、自分も医者になったならと、妄想するだけはタダである。





聖なる怪物たち (幻冬舎文庫)

聖なる怪物たち (幻冬舎文庫)

  • 作者: 河原 れん
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2011/12/27
  • メディア: 文庫



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